こんにちは、海月いおりです。
今回は速度がめちゃくちゃ遅いノートパソコンをSSDに換装してみましたのでご紹介します。
動かないノートパソコン
「このパソコン遅すぎてさ、使用する前日から電源入れておかないと動かないからどうにかして!!」
と、使用者さん。
前日から電源入れておくってかなり重度ですね…
実際触ってみると、言う通り…本当に動かないし、動いたと思ったらすぐにフリーズします。
ただ、電源が落ちたり再起動はしません。
うーん。
多分、ハードディスクでしょう。
古いパソコンの場合、HDDからSSDに換装するだけでも速度が上がります。
…早速、やっちゃいましょう!
SSDとは
まずは簡単にSSDとは何かについてお話します。
SSDとは
SSDは「Solid State Drive」の略で、HDDと同じ記憶装置です。
HDDは円盤が回転して磁気でデータの読み書きを行います。それに対してSSDはUSBメモリーと同じで、内臓しているメモリーチップにデータの読み書きをします。
HDDと比べてSSDは電子データでの読み書きになるので、その分速度が格段に速くなります。
換装するメリット
・読み書きの速度が速い
上記にも記載しましたように、SSDだと速度が格段に速くなります。
電源を入れてからの起動、アプリ等の起動、データの読み込み等、『遅い…』と感じていた部分が速く感じられるようになります。
・静かで発熱しない
HDDは円盤を回転させるので発熱します。そして円盤が回転する音も良く聞こえてきます。 比べてSSDはメモリーチップなので、動作時に音も熱も出てきません。
・衝撃に強い
SSDは衝撃に強く、物理ダメージでデータの消失は起こりにくいです。
HDDってデリケートな記憶装置なので、誤って落とした日には…データが無事か心配なところですね。
デメリット
・大容量だと金額が高い
最近SSDの値段も下がってきてお手頃になっていますが、大容量は高いです。
・書き込み回数に制限がある
何でもそうですが、SSDにも寿命があります。
具体的な回数はありませんが、書き込みを繰り返すと処理能力が落ち、速度が低下します。
そうなると寿命です。一般的には約5年と言われています。
デメリット面が気になるかもしれませんが、速度の速さは間違いなくデメリットを上回ります。
HDD取り出し
2014年発売の富士通 LIFEBOOK SH75/M Corei5-4200U
本日のお客様。
SSDに換装する際は下記のものを用意してください。
・新しいSSD(既存のHDDと同じ規格のもの、大抵SATA)
・元のパソコンが3.5HDDの場合、2.5SSDを固定するドライブケース
・データのクローンを作成するための機器、またはソフト
・ドライバー
早速、ノートパソコンを裏返して、あらゆるネジを外していきます。
ネジを取ったら蓋が開き、中身が見えるようになりました。
HDDは右側に鎮座しています。
こちらもネジとケーブルも外して…。
取れました。
クローン作成
取れたらHDDの周りを覆ってある透明フィルムを剥ぎます。
そして、コレ。
クローンを作る必須アイテムです。
こちらは古いディスクから新しいディスクへクローンを作ることができる機械です。
新と旧が同じ容量であるとき、利用することが出来ます。
(容量が違う場合は別途パソコンソフトが必要になります)
(SATA HDD、SATA SSDに限る)
HDDとSSD間でも利用でき、サイズ(2.5と3.5)も問いません。
そして、新しいSSDも用意します。
私のお気に入りです。
今まで換装してきたパソコンは全てこちらの商品ですが、不具合が起きたパソコンは一つもありません。
SSDにはSATA以外の規格もあります。十分ご確認ください。
今回のパソコンはHDDが500GBだったので、SSDも500GBを用意しました。
これを奥まで挿して電源を入れればクローン作成が始まります。(所要:数時間)
出来上がったらSSDの方をパソコンに戻して、電源を入れます。
今回も無事に起動し、Windowsも立ち上がりました。
そして…やっぱり起動が速い。
速度が爆上がりしました。
これには使用者さんもニッコリです☻
良かった!
まとめ
速度が遅いと思ったらSSD換装を考えてみましょう。
業者に頼まずとも多少の知識があれば個人でもできます!
ただ、規格やサイズなどパソコンによって違いますので
作業をしようと決めた際は、必ず事前に確認をして下さい。
そして、バックアップを取るのをお忘れなく!!
(念のためです)